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底面式フィルターの特徴

【アクアリウム】

2019/11/2更新しました

こんにちは。イッポです。

今回は、底面式フィルターを見ていきますね。

簡単に言うと、ろ過性能まあまあ&メンテナンス超面倒。www

こんな感じ。

では詳しくいってみましょーー。

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底面式フィルターとは

底面式フィルターとは、本体を水槽内の底に設置して使用するタイプのろ過フィルターです。フィルターの上に、砂利などの「底床」を敷き詰めこの「底床」をろ材として利用して、エアーポンプで水流を作り、ろ過をする仕組みです。

こんな感じが底面式フィルターです。↓↓

ろ過フィルターには、生物ろ過がないと水質改善&維持が難しいことは、皆さんご存じのハズ。

えっ、そーだっけ?

生物ろ過は大事なのです。

参考までにろ過について知りたい方はこちらの記事を先に読んでおくと分かりやすいかも↓↓

底面フィルターは、水槽の一番下側で水流を作り、ろ過をします。その中で3つ重要なことがあります。

底面フィルターで重要な3つのコト
  • ろ過バクテリアが定着するための底床(ろ材)があること
  • 酸素が十分にろ材に供給されていること
  • 水流が流れていること

この3つが守られている底面フィルターであれば、かなりのろ過能力を期待することができます。

底床をろ材にする?

底床がろ材?

俺が使っているのは砂利だけど・・・。

ろ材じゃないんだが・・・。

ですよねー。ろ材っていうと一般的には専用ろ材(リング状や多孔質状のもの)をイメージします。ですがろ材というものはぶっちゃけ「バクテリアが定着しやすい素材」であれば何でもオーケーです。バクテリアを定着しやすくするには多孔質が良いとされています。

多孔質ってなに?

素材の表面に細かな穴や凸凹がたくさんあること

この凸凹や穴にバクテリア君たちがくっつきます。バクテリアが定着したろ材は宝物です。

他のフィルターで底床をろ材にできないの?

それほど効果は大きくないですが、ろ材としてバクテリアの住みかにはなっているハズです。ですが底面フィルターのように底床に水の流れを作り、酸素が常に供給されているわけではありません。酸素が供給されないと「嫌気性バクテリア」が多く繁殖してしまいます。

嫌気性バクテリアってなに?

酸素を好まないバクテリアです。あまりにも嫌気性バクテリアが多い環境になると水質が安定しにくくなります。

ですから、底床の砂利掃除のメンテナンスは大切です。

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底面フィルターの良い所

ろ材量が豊富で、ろ過能力バツグン

バクテリアが住む場所とバクテリア量が多ければ多いほど、ろ過能力は上がります。この底面フィルターは全ての底床をろ材とするので、他のフィルター類とは比べられられない程のろ材量を持つといえます。これがろ過能力が高いと言われている理由ですね。

酸素不足になりにくい

底面フィルターのバクテリアの量と定着場所はたくさんありますが、そこに酸素は供給されるのか?これ大切です。

底床に酸素って回るの?

無理じゃね?

じつは底面式フィルターのみが、これができるんです。エアーポンプ【通称ブクブク】を使います。エアーポンプを使うと強制的に水流と酸素供給が同時に行われます。なので酸素不足にはなりにくいですね。しかも酸素が供給し続けているので好気性バクテリアは毎日お祭り騒ぎです。(水が綺麗になります)

裏ワザとして、底面フィルターと他のフィルターを連結して水中ポンプで動かすこともできますが、この場合は酸素量の調整が難しいと思います。

底床に止水域ができにくく、水質が安定しやすい

底面フィルターが他のフィルターよりいいと言われているのはろ過能力が良いことと底床に止水域を作らないと言う事だと思います。底面フィルター以外では底床内に酸素が供給しにくく、有害物質を発生させる嫌気性バクテリアのたまり場となってしまいます。

底面フィルターでは底床内に強制的に水流を作り、酸素供給がされるので、嫌気性バクテリアが発生しにくく、逆に好気性バクテリアが多く定着します。

簡単に言うと、底面式フィルターは「ろ過能力が高く」「有害物質の発生が少ない」水質維持には最高のフィルターの1つと言えます。

底床から有害物質が発生してしまうと底付近で生活する生体に悪影響がでます。エビ系やコリドラス系、ローチ系などは体に異常が出たり、最悪の場合★になっちゃいます。

底床の水質悪化時にはよく黒ひげコケというヤバババーイ・コケが発生します。このコケは一度発生してしまうと、取り除くのが面倒です。底面フィルターを使用してメンテナンスをしっかりしていれば、この黒ひげコケさんとはあまり出会わないと思います。底面フィルターのメンテナンスをさぼっちゃうと黒ひげコケはどこからともなくやってきます。(ー_ー)!!

フィルターの価格が割とお値打ち

底面フィルターを使うには。【底面フィルター本体】【エアーポンプ】【底床(砂利)】が必要です。水槽サイズなどで価格は変わりますが、2,000円前後で準備ができると思います。ろ過能力が高いフィルターでこのお値段は魅力的です。

稚エビや小さな生体のスイコミ事故がない

底面フィルターは底床側に水が吸い込まれますので、他のフィルターに比べて生体のスイコミ&巻き込み事故は少ないです。他のフィルターで強いポンプや強い水流を作っているときは、吸水口から結構な勢いで水を吸い込みますので弱い生体や小さな生体は吸い込まれてしまします。

水槽の上部にスペースができる

上部フィルターなどを使っていると、水槽の上のスペースが半分になっちゃいます。底面式フィルターを使うのであれば、照明は自由な位置に設置できますね。照明を増やして水槽を明るくしたり、スポット照明を入れて幻想的にもできます。

色々な組み合わせができる

底面式フィルターは、水槽内に設置するので他のフィルターとバッティングしません。その特性を生かして外部式フィルターや外掛け式フィルターと連結するなどのオリジナルろ過システムを作ることができます。

底面式フィルターを使う場合は、エアーポンプが必要なので、少々音が発生しやすいです(水のはじく音、通称ポコポコ音)この音を静かにさせる1つの方法が先ほどの他のフィルターとの連結ですが、酸素供給が難しくなるので慣れてきた人向けですね。

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底面式フィルターのイマイチな所

ろ過能力バツグンで、

しかもお値段が安い。これ決定だろ!

う~ん。でもないんですよ。

いい所もあれば、イマイチな所もあるのです。人間と同じですね。www

水草水槽とは合わない

底床の下に設置するろ過フィルターなので、根を張るタイプの水草とは相性は最悪です。底面式フィルターは通気性を確保するために底床を厚く敷かないので、水草が植えにくいです。また水草が育って根が伸びると、下のフィルターと絡んでしまいろ過がうまくいかない場合もあります。

ソイル(水草育成底床)などとも相性はよくないです。通気性は良いため、底床の中に養分を溜めこめず、流れ出てしまいます。またCO2(二酸化炭素)の添加をしても、エアーレーション効果で逃げてしまいます。水草育成水槽には底面式フィルターは使わない方が良いです。

水草を育成するならば、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなどを流木に活着させるのが一番です。陰性植物であれば少ない養分でも育ちます。

メンテナンスが面倒

底面式フィルターは物理ろ過と生物ろ過を底床で行います。その分汚れもたまりやすく、定期的にメンテナンスが必要となります。他のフィルターであれば、ろ材の洗浄で済みますが、底面式フィルターは、底床全体を毎回クリーナーなどでメンテナンス必須となります。フィルターが目詰まりを起こした場合、最悪水槽リセットとなります。

設置に知識が必要

この記事を読んでおけば、十分できますが知らない人が何気に使うとろ過が機能しません。フィルターの上に敷く底床の厚みや量、大きさを考えながら設置しなければなりません。

底床が薄すぎるとろ材となる量が不足しろ過能力減少となりますし、逆に厚すぎると酸素不足となり、有害物質が発生しやすくなります。

この点外掛け式フィルターや上部式フィルターは、誰でも設置が簡単です。

底床の種類が限定される

底面式フィルターに適した底床材は限定されてしまいます。ソイルは時間がたつと粉々になってしまい、目詰まりを起こしやすくイマイチです。見た目が美しい砂系もフィルター内部に吸い込まれてろ過どころではなくなります。

なるべく大きさが均一で、フィルターに吸い込まれない大きさ&定期メンテナンスがしやすい底床を選びましょう。

模様替えが面倒

底面式フィルターは、水槽の一番下に置きます。一度設置してしまうと、フィルターの排水パイプなどのレイアウトを変えたい時は、ほぼ水槽リセット状態になってしまいます。

設置するときは、あらかじめ計画的にレイアウトを考えておきましょう。

水流が弱い

水流を生み出すものが、エアーポンプなのでエアーレーション効果によってのみ水流が発生します。強い水流を作りたい場合は、音は大きくなりますが大き目のエアーポンプを使うか他のフィルターにしましょう。

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底面式が活躍する水槽

エビ(ビーシュリンプ)水槽や稚魚水槽

ビーシュリンプ水槽では他のフィルターでは底床に止水域ができてしまいます。有害物質の発生源になってしまうこともあるので、底面式フィルターを導入することで底床周辺の水質を上げる事が期待できます。稚エビや稚魚のスイコミ事故等も少ないハズ。

小型水槽

30cmぐらいの小型水槽であれば十分に候補になります。ろ過能力を上げたいなら「底面式フィルター」メンテナンスや静音性ならば「外掛け式フィルター」お値打ちで簡単で始めち方は「投げ込み式フィルター」がオススメです。

底物系の熱帯魚水槽

コリドラス系やローチ系などの底の方で生活する魚にとっては、とてもありがたいのが底面式フィルターですね。いつもいる場所が、好気性バクテリアで水質改善が進むからです。他のフィルルターではどうやっても底床周辺に止水域ができ有害物質の発生源となりがちなので。

水質に敏感な熱帯魚の飼育

高いろ過能力&有害物質の発生減少が期待できる底面式フィルターであれば、水質に敏感な熱帯魚の飼育が少し楽になります。アクアリウムを長く続けえれば続けるほどマニアックな魚に引かれてしまう・・・。(*^。^*)

水流が苦手な魚にぴったり

メダカやベタみたいに水流が苦手な魚の飼育にぴったりのフィルターですね。ろ過能力は高くて、水流は弱いので。

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こんな時は底面式はNG

以下の水槽には、底面式フィルターは導入しない方が無難です。

  • 水草レイアウト水槽
  • 水質悪化に強い生体水槽
  • 水流大好き魚を入れる水槽
  • 大型水槽

こんな感じですね。

まったねー。

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